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しゃっくり と がん

「しゃっくり」が出たとしても、しばらくして止まるのでしたら問題にする事はありません。
しゃっくりが何日も、何週間も、何カ月も止まらなくなる事があるのです。
それは苦しい事でしょう。

漢方ではしゃっくりの事を「噦(えつ)」や「呃逆(やくぎゃく)」などといいます。
中国の金元時代以前は前者を、以降の時代には後者を呼び名と定めているようです。
(後年の時代にはしゃっくりと似たような症状を細かく分類したために呼び名が変わってきました。)

古い文献ではしゃっくりの治療に用いられている薬は「橘皮竹筎湯(きっぴちくじょとう)」に代表される胃を温めるお薬が主体です。

柿の蔕を用いる「柿蔕湯(していとう)」なども胃を温めるお薬です。
(柿の蔕で逆気を下ろし、丁香と生姜で胃を温める配合です。)

抗ガン治療により、甚だ体力を消耗した場合にしゃっくりが出る事がまれにありますが、治療闘病消耗に伴い胃部(横隔膜)の冷え(陽気不足)を呈する人であれば上記のような処方がよいでしょう。

しかし病状や体調、経過は人それぞれです。
熱の症状や消耗度が甚だしくなった場合には、熱を冷ます事や、陰陽のエネルギーを補う事が必要となります。

現代の高度な医学をもってしてもしゃっくりの治療法は確立されていないため、ドクターや看護師さんを介して患者さんをご紹介下さる場合が多々ございます。
そんな場合でもできるだけご本人がご来店される事をおすすめします。

それは漢方薬をお選びする診断基準である「寒」「熱」「虚」「実」「陰」「陽」の見極めが必要だからです。

しゃっくりはガン患者さんだけでなく、重度の糖尿病の患者さんや体力の弱い高齢者、その他慢性的な難病治療中の方々にまれにみられる症状です。

現代医学的には横隔膜の痙攣です。
横隔膜は筋肉の一種です。
横隔膜の筋肉が痙攣するという事は、体中どこの筋肉が痙攣をおこしても不思議ではないということです。
本来は心臓や肺、胃腸からほど近く、エネルギー供給に影響が及ぶ事の少ない位置にも関わらず痙攣しているのですから、体にとっては「危険」なサインともいえます。

筋肉は意識的に動かす事ができる「骨格筋」だけではありません。
自動的に働いている不随意筋「平滑筋」も体中の組織器官に存在します。
血管や消化管などはまさに「平滑筋」でできた臓器です。
それが痙攣を起こしたら・・・、
心筋梗塞や腸閉塞も「しゃっくり」と似た病気ともいえます。

足がつったりお腹が痛くなったり、腹が張ったり(妊娠中の腹張りや痛みも含め)、顔の筋肉がピクピクしたり、ぎっくり腰になったり、などの筋肉の痙攣にかかわる症候も体からのお知らせです。
体の声に耳を傾け、最適な状況を作り出せるような心身の状態へと導くお手伝いができたら幸いです。

体は必ずその人の状態を症状としてお知らせしてくれているのです。

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